風神ゼータ・オードリー810 ¥52,000 Length:8'10" Lure:5〜20g PE:0.6〜1.2


フロウハント外伝…シーズンや状況によって、特にタフコンディションであればあるほど実感するフィネスの必要性。春・夏仕様のウェーディングモデルとしてリリースする、RED渾身の自信作!
●干潟補完計画

干潟の釣りはやり込めばやり込むほど奥が深くテクニカルなフィールド。広大なシャローエリアはちょっととした天候の変化でもフィールド状況が変わりやすく1日として同じパターンが通じないことも。
また、春の干潟、秋の干潟、デイゲームの干潟と季節や状況に応じた攻略も今後ますます細分化されていくことは間違いないと思います。
今回REDがニューロッドを開発するにあたり注目したのは、春の干潟の釣りです。
ご存知の通り、春の干潟はバチがメインベイトとなります。バチ食いのシーバスはルアーに対して非常にセレクティブですし、秋のような明確なアタリとは違うこの時期ならではのパターン。
捕食の仕方が違うので馴れないと見逃してしまうようなツイバミ系の不明瞭なアタリもあります。
フックの口への掛かり方も明らかに違います。使用するルアーもバチ専用をうたった軽量のものを使う機会も随分増えてきました。
こんな春の…または食いの渋い状況に要求される‘フィネスな釣り’に特化させたモデルの必要性を感じ、干潟の釣りを補完していく上で追加モデルの作成へ入ったのです。

●フローハント外伝「オードリー」RED的インプレ

フローハントの外伝とも言えるオードリー。実はフローハントの完成時にすでに構想(ってか妄想)はスタートしていました。なにせトンがったモデルを発表し続ける風神シリーズですから干潟のフィネスモデルは絶対に造る!とハナから決め付けていました。
「オードリー」に求められた性能は5gクラスの軽量ルアーを十分に飛ばせること。ついばむようなバチ食い独特のバイトを確実にロッドで感じて掛ける鞭のようなしなやかなティップの搭載です。
オードーリープロジェクトが始動してからは、ホームの小櫃川、盤州干潟を始め、京浜運河、兵庫の中小河川や港湾とテストを繰り返してブランクスを練り上げて行きました。
バチのシーズンは短いように思われますが、全国的に見ると結構長いんですよ。小櫃川は12月から、京浜や兵庫あたりでは梅雨近くまでとロングランでテストをすることが可能です。パターンも様々。一般的な小型シンキングペンシルを使用したり、トップレンジを引き波で食わす方法、ドリフトのみでルアーを流して食わす釣りとそれぞれ徹底的に吟味しました。
バチ特有の不明瞭なアタリやハイプレッシャー下の食い渋るような小さなアタリをもっと明確に手元を伝える為、ティップマテリアルを何度もテスト。感度を極限まで高め、なおかつ食い込みの良いティップを作ることは容易ではありません。しかし何百というシーバスを掛けてテストを繰り返すことにより鞭のようにしなやかで、かつ研ぎ澄まされた感度を持つ『ウィプラッシュティップ』を完成させました。
まとわりつくようにフックアップできる感覚は感動すら覚える完成度を誇っています。感度、食い込み、飛距離、パワー、操作性とそれぞれ相反する性能を極限まで追求したロッドがついに完成です。

●RED的こだわり

バチ専用ロッドに限らずフィネス用と詠ったロッドにはなんらかの制約があるのも事実。食い込みを重視するあまり、操作性能やキャスト性能が損なわれてはシーバスロッドとして本末転倒ではないかと思います。
また、せっかくのランカーを掛けたのにランディングまでてこずってしまうようではいけません。今回やっと完成した『オードリー』の使用感は、いままでシーバスロッドを振ったことのあるアングラーなら違和感なく使いこなすことができるはずです。
食い込みと感度を重視したのにも関わらず、これほど操作性が高いロッドもなかなか無いと自負するほどの出来。また、通常のロッドではキャストすることもままならない極小プラグも普通のミノーのように飛距離を稼げるのも魅力!バチヌケや干潟に限らず、全国のハイプレッシャー化したフィールドでガンガン使えるロッドに仕上がったと思います。


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