バット部のガイド2つは、強度に優れラインの抜けがいいMNSGガイドを逆付けで装着。先端には糸絡みの少ないFujiKガイドを装着。
縦横に中弾性カーボンを、斜めに高弾性カーボンを配した最もねじれ剛性が高まる4軸組布。バット部に配することにより、飛距離、アキュラシー、パワーとほぼ全ての基本性能が底上げされる。
強度に優れたブラックラインオリジナルアルミナットと、緩み防止リングを全モデルに採用。デザインにもこだわった。
ロックショアジギングで摩耗しやすいグリップエンドには弾性と強度を兼ね備えたラバー性エンドキャップを装備。
モデル | レングス | 継数 (本) |
リールシート 位置(mm) |
標準 自重 |
ルアー重量 MAX(g) |
ライン MAX(g) |
カーボン 含有率(%) |
本体価格 (円)税別 |
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NEW MODELWILD THING 100MHX | 10’0” | 2 | 580 | 365 | 120 | #5 | 99.6 | 49,800 |
WILD THING 100H | 10’0” | 2 | 580 | 361 | 120 | #5 | 99.6 | 49,800 |
WILD THING 106H | 10’6” | 2 | 580 | 370 | 120 | #5 | 99.6 | 52,800 |
NEW MODELC-GORILLA 96HX | 9’6” | 2 | 580 | 395 | 150 | #5 | 99.6 | 52,800 |
C-GORILLA 105HH | 10’5” | 2 | 580 | 392 | 150 | #6 | 99.6 | 55,800 |
これまで触ってきた青物ロッドに比べ、Foojin’ QUATTRO BLACKは魚の浮きが異様にはやい。いままでと同じ感覚でやり取りしていても、ファイトレンジが中層〜上層でキープできるため、突っ込みに対するマージンを取ることができる。
すなわち青物の反転する機会さえも奪ってしまう為アングラー側の優位性は尋常ではなく、あまりにも簡単に取り込めてしまうため、正直面食らっている。
あと、技量の差があまりにも露骨に反映されるパートなので、抜き上げに関してはあまり言及したくないが、耐久テストでは角度60度の釣り上げ強度が12㎏を達成しており、80㎝5㎏程度なら余裕。私個人の釣りでは7㎏クラスは何本か抜いているが、あくまで参考として聞いてもらいたい。
いずれにせよ、抜き上げの際にはリーダーをギリギリまで巻き込み、極力竿を立てないという動作は忘れずに行いたい。
Length : 10’0” / Lure : MAX 120g / PE Line : #5 / Weight : 365g
Price : ¥49,800
2014 Additional Model
シリーズ随一の軽量感と手元寄りでパワーゾーンが立ち上がるタメの効かせやすいブランク特性を示し、アングラーへの負担を軽減。4~8kgクラスの中型回遊魚をメインターゲットとする60~80g前後のジグ/60gクラスまでのプラッギングでのアプローチに極めて軽快な取り回しを発揮。食い渋る状況下、狡猾な大型へのフィネスなアプローチにも対応する懐の広さを備える。ジグのナチュラルなアクションの演出と、プラッギングでの水絡みを考慮したしなやかさが特徴。
Length : 10’0” / Lure : MAX 120g / PE Line : #5 / Weight : 361g
Price : ¥49,800
ジグの操作性を重視し、レスポンスの良い10ftレングスをファーストテーパーで設計。これによりパワーロスを極力軽減し、アングラーのロッドアクションやリーリングの変化を、振りぬいた先のジグへしっかりと伝える事が可能。アングラーのポテンシャルを最大限に引き出すためのスペシャルサポートロッド。
WILD THING 100Hは、あらゆるシチュエーション、あらゆるルアーをカバーする汎用性の高いロッドである。何をやらせても器用にこなす。だがあえて特化した性能について語るならば、このロッドはジグロッドである。
ジグをジャークした際、スライド系のジグならばジャークするタイミングが取りやすく、スライド幅をアングラー側で意図的に操作できる。ブランクス全体に張りがあり、微調整がやりやすい。アングラーのジャークを不要に吸収してしまうロッドでは、ハイプレッシャーな現代青物フィールドにおいて、その日その時によって変わるジグのアタリパターンを演出しきれず、通用しなくなりつつある。
硬く張りがあるブランクスではあるが、ジャークしていて体の負担はむしろ少ない。ショアジギングは体力勝負というイメージがあるかもしれないが、バランスよく持ち重りしないので、長時間のジャークにも耐えうる。それでいてスローリトリーブ時のバイトに対するティップの食い込みはいい。フィールドテストでは常用80~120g、強風時には150〜200gまで使用した。渾身のフルキャストで投げやすいのは120gまで。それ以上は加減した方がいい。
WILD THING 100Hは「ショアジギングをはじめてみたい」「1本ですべてをこなしたい」、そういったアングラーの要望には満たして余りあるロッドである。
Length : 10’6” / Lure : MAX 120g / PE Line : #5 / Weight : 370g
Price : ¥52,800
計算し尽されたテーパーデザインとレングスによるロッドバランスで、ダイビングペンシルやポッパーをメインとするアプローチに優れた適性を示す。ティップ~ベリーセクションに絶妙なしなやかさを備え、波気のあるフィールドコンディションでもルアーの水絡みを損なわない高い操作性を発揮。2013年晩秋には橋本本人が自身の記録更新となる16kgオーバーのブリの実績を築いた。
ショアジギングという通り名ではあるが、昨今の青物シーンにおける主役はプラグである。磯というフィールドは、オフショアに比べればはるかにシャローの釣りであり、ポッパーないしダイビングペンシルでほとんどの釣りがカバーできてしまう。中にはプラグしか投げないという人も多いのではないだろうか。
ジグのジャークに比べると、プラグのアクションはどこまでも繊細なものとなる。ともすれば、シーバス顔負けのシビアな操作を要求される。そういったアクションを常時繰り出し続けるには、プラグ操作に特化したロッドが必要となる。
立ち位置を確保するだけで精いっぱいのショアジギングでは、足場が水面から高いことがままある。その際、少しでもロッドティップを海面に近づけるための10フィート6インチ。これ以上の長さになると、ファイトにおけるアングラー側の負担が大きくなりすぎる。
繊細なティップとは対照的に、強くトルクフルなベリー部は高さと角度を保つことで、沖に点在するシモリをかわすことができる。またトップウォーターの釣りでは、最近増えつつあるショートバイトにも機敏に反応し、モーションの速いフッキングをロッドのベリー部で完結できる。
Length : 9’6” / Lure : MAX 150g / PE Line : #5 / Weight : 395g
Price : ¥52,800
2014 Additional Model
9’6”’というレングスと曲がるほどに漲るブランクの反発力で、スタンダードな80~120gのジグはもちろん、ラインスラックを活かしての120~150gクラスのロングジグの操作まで幅広いウェイト・形状のジグの操作性を追求。ジグを引きすぎない適度なしなやかさを備えたティップ、強靭なベリー~バットセクションをバランス良く融合。磯際で勝負できる軽快な取り回しを発揮するストロングスタイルモデル。
Length : 10’5” / Lure : MAX 150g / PE Line : #6 / Weight : 392g
Price : ¥55,800
沖磯などで対峙する分厚い波や複雑な潮流を攻略する為に必要なHHモデル。大型プラグによる誘い出し、MAX150gのヘビージグをボトムから跳ね上げる強さと操作性を備えたシリーズ最強ロッド。まさに海のゴリラと比喩するに値するクワトロブラックのハイパワーモデル。
具体的には、パワーはワイルドシングシリーズの30%増で、吊り上げ強度が16㎏ある。ジグのキャストは200gまで可能で、80㎝未満の青物には明らかにオーバーパワーだ。
欲したのは圧倒的なパワーといいたいところだが、振り続けることができないロッド重量、ルアーに命を吹き込めないアクションでは意味がない。まずは掛けること! それにはきちんと振り切ったキャストが可能で、ジャークを続けてもなお体力を温存できるシャープさと軽さは必須。さらにそれらを踏まえた上で、ファイトに重きをおいたモデルである事。神出鬼没、百戦錬磨のモンスターを手にするために求めるハードルは極めて高い。
加えて4軸カーボンという素材は、最後のひとタメを安心して曲げていける独特な感触がある。折れそうだと思ったら、恐くて曲げることはできない。後手に回っては獲れない魚がいる。そんなロッドが多い中、C-GORILLA 105HHはちがう。遠慮なく負荷を掛け、安心して曲げていける。案外4軸カーボンはショアジギングロッドで真価を発揮する素材かもしれない。
話は戻るが10㎏の青物。ショアジギングでは、けして頻繁に会えるターゲットではない。正直言って80㎝5kgのハマチと100㎝10㎏超のブリでは、引きはまるで別物になる。ゆえに10㎏そこそこまでを見据えたWILD THINGよりも上の、明らかに10kgを超えてくる獲物を仕留めにいくにはC-GORILLA 105HHの出番だ。
ただそう言うとガチガチで強く重いロッドを想像するだろう。もちろん強い。けれど思った以上にスムーズなテーパーを描く。あるいはWILD THINGとさほどパワー差を感じない人もいるかもしれない。荷重に対する初期の入りは極めてスムーズ。けれど、そこからさらに腰を落とし、目いっぱい負荷を掛けていっても全く音をあげることなく、荷重をロッドが受け止めてくれる。おそらくこのロッドを100%曲げきれる人はそう多くないだろう。ただ、ロッドのファイト荷重に対する許容レンジは広く、小柄で体重が軽い人でも、強靭な肉体を誇る巨漢でも、人それぞれにあったロッドの顔を見せる味付けになっている。必ずしも体力自慢以外には使いこなせないロッドではない。もう少し補足すると体力がない人でも10kgを手にしやすいロッドである。
不安定な足場で、長時間のファイトを見据えているのはもちろん、口切れさせないこと、不要に魚を暴れさせないことにも配慮している。C-GORILLA 105HHはバットまでフルベンドさせ、真っ向勝負するためのレギュラー設計になっており、アングラーができることはただひたすらロッドの角度をキープしつづけること。あとはC-GORILLA 105HHがジワジワと体力を奪い取り、モンスターのギブアップを誘い、K.O.に導いてくれるはずだ。