村岡:REDさん潮目100mぐらい先ですよって(笑)僕は届きますけど、バキューンって(笑)そういう時代になるんだろうなぁ~そのうち。

RED:この辺(バットガイドあたり)にスコープとか付いちゃうんじゃない?ライフルみたいに。

刀が侍の人格を表すように、
ロッドもそうあるべき。

RED:あとね、ちょっとマジな話。僕は歴史が好きで、土方歳三が好きなんですよ。土方歳三と言えば和泉守兼定という刀と決まってて、刀が侍の人格をも表してるんですよ。なのでフロウハントと言えばREDみたいな、そのアングラーのアイデンティティを表すようなそんなロッド開発を目指してるし、それを作り続けるってのが理想ですね。

 

村岡:技術的にはインターラインってどうですか?

濱本:僕はガイドが付いてて竿やと思ってる。それは僕のロッドに対する美学で、ロッドからガイドが無くなったら、車からタイヤが無くなったみたいな感じになる。

RED:インターラインって同時にラインも進化しなきゃと思うよ。

― ロッドってルアーと違って魚が直接食いつくわけでもないし、魚から一番遠い存在なんですよね。でも逆にアングラーから一番近いのはロッドだと言えます。3人はご自分の釣りの中でロッドが占める割合ってどんなもんですか?ロッドの重要性とも言えますが。

RED:そうですね、ミリタリー的観点から言うと、ロッドってレーダーなんですよ。

濱本:うん、まさしく。

RED:情報は糸を通して伝わるけど、手元に感じるかどうかはロッドの感度が大きく左右する。流れの強弱やボトムの質、砂とかドロとか海藻とか、そういうものは全部ロッドを通して手に伝わるんです。現代的な釣りをするにはその重要性は高いです。僕の釣りでロッドの占める割合は50%以上かな?

村岡:新しいロッドを手にした時の感覚ってウォーズマンが新しい爪を手に入れた時みたいな…

濱本:出た~(笑)

村岡:前より硬度が増したとか、先端が尖ったとか、ロッドが進化するとそれを持った自分も進化した気持ちになれる。だから新しいロッドってワクワクするし、入魂って言葉があるじゃないですか、ロッドを自分の分身として捉えて魂を入れる儀式をするんです。最初の一匹目はスズキであって欲しいとか言ってるのは皆分身として捉えてるから。アイデンティティなんだろうなっていう。アピアのロッドってのはそれに相応しいパワーとかイメージをもっともっと高めていけたら良いんだろうな。

濱本:本当だよね、REDが言ったように侍の 刀のように大切やもんね。僕の竿に対する思 い入れって、80%ぐらいかな。鮎釣りやら磯釣りやらいろんな竿触ってきただけにその重要性は理解してる。アングラーにとってロッドは、侍の刀と同じようなシンボリックな重要性があると言えるんちゃうかな。

ロッド無くして
釣りは成らず。

村岡:そうですよね、磯や、北海道の原野とかハードなシチュエーションになればなるほど、良いロッドを持っている安心感はありますね。それはたぶん戦で良い刀を持ってる武士の戦闘心っていうか、勇猛な自分を奮い立たせる感じと一緒だと思いますよね。今平和な時代だけど、どこかで闘争心に火を点けるような役割も果たしてますね。

濱本:やったるでー感。よっしゃこれで対等に戦えるわ、何が来てもオッケー!

村岡:絶対みんな磯見てる時って、竿を刀と同じような持ち方にしてる。

濱本:そうやね、確かに(笑)REDなんてこう、ロッドを肩に担いで腰に手を当てながらね、ツッタカターツッタカターって歩いてね。

RED:オ~レ~の刀を見~ろ~みたいなね。

村岡:そういうアイテムですよ。

濱本:やはりロッド無くして釣りは成らずってとこですね。

―3人のお話を聞いて、アングラーの皆さんが思う竿の重要性を改めて確認しました。それぞれのアングラーズユートピアに到達するためにアピアはこれからも前進を続けないといけないし、ユーザーが求める以上の驚きをロッドを通じて提供してまいります。

2011年11月 香川県にて 撮影:稲田陽彦
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