4軸+W.C.Wで、鬼掛ティップがさらに進化した。技術革新で不可能と思っていたことが可能になった。またひとつ理想に近づいたんだ。


村岡:そう、当初は。新しいマテリアルだったんで、2本のテストサンプルを比べてみて、結局何かしらの調整は必要だなとは思ったんですが、開発のマストである「欲しいパワー」と言う部分ではこれでOKだったんで、やはり正常進化なのかと。

― なるほど。テストをしている段階で、コダワリのポイントはどこにありましたか? 元々Foojin’のラインナップの中でも特化モデ ルの代表格としてネオンナイトがあったワケですが、鬼掛ティップはどういう方向性に?

村岡:そうですね、鬼掛ティップはさらに良くなりましたよ。

濱本:さらに鬼掛?

村岡:そうですね、曲がる範囲をもうちょっと長くして。昔のブランクスはそれだけ長くするとダレちゃってダメでした。

濱本:力強さが無くなったりね。

村岡:はい。今回は4軸+W.C.Wのおかげでガイド4つ目ぐらいまではすんなり入るようになりました。あとは初級者~上級者まで、湾奥ロッドのフラッグシップという位置付けなので、春の7cmのバチヌケ用のルアーから、秋のkomomo125counterとか、sasuke140 裂波までは背負えるように設計してあります。

― sasuke140裂波というと、20gですね。

村岡:ただ20gになると、これが8フィート5インチか?というぐらい凄いパワーと飛距離が出ちゃうから、もう少しライトな方向に振ったほうがいいのかな?と思って再サンプル依頼したら今度は全部がダメになっちゃった(笑)

濱本:そう!ファーストインプレッションでは「張りが強すぎる!」って思って、針金1本バシッっと入ってるような、これで本当に大丈夫か?って。

村岡:もう少し柔らかいほうがいいんじゃないか?と思って、でも柔らかくするとやっぱり違うなって。

濱本:そうそう。それがADのブランクスの一番大きな進化だよね。最初にただ持った時に手のひらで感じた「強すぎる」というイメージと、キャストして魚を掛けた時の印象の差!

ここだけの話、本当は
ビーストブロウルを作る
予定は無かった…。

― 3人にファーストサンプルを渡して返ってきたコメントが皆同じでした。一様に硬すぎる! と。でもそれぞれは連絡取り合って無いわけですよね? それがメーカーとしては非常に興味深かったです。そして要望通り、柔らかいサンプルを作った、そうしたら3人共「面白くない」って(笑)

最初はビーストブロウルを作る予定は無かった。 ただ、プロトを目の前にしてこの素材でビーストにチャレンジしてみたくなった。それだけ凄いインパクトだった。


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